卒業してから
教師になってからも、専門的な知識や経験を積み上げる継続的な学習の機会は大切と考えています。ATSTでは、キャリア形成のための実践的な経験を積む機会や、プロフェッショナルコースのほかにも専門的な学習が続けられるよう、実践と理論の両面から学習機会を提供しています。
キャリア形成のための実践経験
・卒業生自身によるワークショップやプレゼンテーション、講座を応援、協力しています。
・俳優養成所、劇団などの外部の関連機関で指導をする際や、ワークショップ、グループクラスを開催する際に教師のアシスタントやサポート役等として、お声がけすることもあります。
松竹エンタテインメント俳優スクール アシスタント
シアタースコラ アシスタント
定期研究会
ATSTの卒業生向けに、毎月1回研究会を開催します(第2火曜日13:30から16:00)。 ワークエクスチェンジのほか、経験や意見交換を目的とした場です。教師になってからも継続的に興味関心を広げ、学び続けることは大切です。教師の立場になってから気づいた課題、興味、様々な経験を同僚や先輩後輩とシェアすることで、自分の理解が深まります。自己啓発と研鑽の機会にしてください。また、外部の専門家を招いて専門分野についての講座も開催します。
ワークショップ・講座
ATSTではさまざまな教師対象のプログラムを用意し、教師の専門能力の開発(CPD)につとめています。ATI、STAT系と資格にかかわらず、さまざまなバックグラウンドを持つ教師を歓迎します。
これまでの招聘講師(客員講師)
イギリスから、イラン・レイシェル、ドロシア・マゴネット、ピーター・リボーの各氏、イスラエルからイフダ・クーパーマン氏 オーストラリア マーク・ベニー氏など
他の分野の専門家
鈴木水季氏(公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、千葉経済大学非常勤講師)
桑折勇氏(徳洲会 日野病院 医師)
望月秀幸氏(邦楽囃子方演奏家)
上記各氏に加え、下記専門家には、アレクサンダーテクニークと表現を結ぶ一般の方向けのワークショップに講師としてお招きしました。
松山立氏 (日本大学芸術学部准教授)
窪田壮史氏 (新国立劇場演劇研修所講師)
James Sutherland氏 (桐朋学園短期大学 講師)
舘野百代氏 (SPAC俳優)
望月左太寿郎氏 (邦楽囃子方演奏家)
金井雄資氏 (宝生流能楽師 重要無形文化財保持者 公益社団法人能楽協会専務理事)
卒業後、さらに学びたい方はこちらのコースで学ぶことも可能です。
プロフェッショナルコース
所定の時間のトレーニングを終えて、アレクサンダーテクニーク教師資格をお持ちの先生がさらに深く学ぶためのコースです。経験ある教師のサポートでハンズオンのスキルを磨くほか、グループセッション、ワークショップへの参加、企画、仲間を相手にプレゼンテーションを練習する機会を提供します。ATSTは、教師が自己研鑽の機会を継続的にもち、経験を分かち合うことで、互いにより広い経験と理解を深める場を作りたいと考えています。ATIの資格をお持ちの方も、STAT系の資格をお持ちの方もお越しください。さまざまなバックグラウンドを持つ教師を歓迎します。
プロフェッショナルコース概要
コース開設時間 | 毎週火〜金曜日の9:00~13:00
*毎日飲み物や軽食をとりながらクラス全体が、ゆったりひと息つくお茶休憩の時間があります(20〜25分)。 |
スケジュール | 4月学期 4/18〜28(2週間)、5/9〜6/9(5週間)、6/20〜7/14(4週間)の計11週 ※GW、6/10~6/19(ハーフターム)はお休みです。 9月学期 9月中旬開講予定 |
プランと費用 | ・週4日プラン(全44日)352,000円
・週3日プラン(全33日)275,000円 ・週2日プラン(全22日)190,000円 ・週1日プラン(全11日)100,000円 その他の日数でのアレンジもご相談に応じます。 詳細はお問合せください。 ATSTでは初心者向けの「基礎コース」、入学を検討する方のための「1日体験クラス」があります。 |
卒業生の声
青沼愛さん
私がATSTで学ぶきっかけとなったのは、フルート演奏にATを活かしたいということと、脊椎側湾症と診断されている自分自身の体の使い方を根本的に見直したいということからでした。
ATSTで過ごした時間は想像以上に濃いものでした。 学ぶ内容はもちろんですが、一緒に学んだ仲間やお世話になった先生方との時間は、私の人生において、かけがえのないものとなっています。 演奏が良くなれば、バランスの良い体の使い方や教える技術が身につけば、という部分的なことではなく、心身ともに自分のベースを築き直していく過程を、自分や先生方、仲間たちとじっくり向き合いながら過ごせたことが、今の自分の生き方や考え方に繋がっています。
今は演奏活動と並行して音楽家の方を中心にATのレッスンをしています。また、男の子2人の子育てにもATが大変役に立っています。 もちろん、今も何かを完全に得たという感覚はなく、学びは一生つづくなぁと常々思っていますが、その過程も楽しみながら今後も自分自身や周りの方々と関わっていきたいと思っています。
西口彰音さん
ATに出会った留学からの帰国後、自分が自分の教師でありたいと思い、教師養成講座に入りました。私にとってATを学ぶ最大のメリットは観察力を高める事ができたこと。それにより、以前よりも広く深い視点を持つことができるようになりました。現在はアレクサンダーテクニーク、歌のレッスン、そして歌の演奏活動をしていますが、それぞれの場で、その培われた観察力が生きています。ATSTでの3年間は「これが自分」という思い込みの枠組みを越え、新たな自分と出会っていく、今の私にとってかけがえのない時間でした。自分と向き合う事は時に戸惑いの連続でしたが、校長先生、先生方が辛抱強くご指導頂き成長できたこと、感謝しています。
福士恭子さん(ピアニスト)
〜気づきの連鎖〜
コロナ禍で始めたトレーニングコースでしたが、その間、細井先生は丁寧に辛抱強く向き合ってくださり、2024年3月に無事卒業の日を迎えることができました。
クラスでは、それまでの環境とは異なる分野の仲間と、好奇心を分かち合う時間を得られ、視野が広がるきっかけとなりました。
自分の使い方を学ぶことは、内在する自分の可能性を広げること。
早い段階で、自分の演奏にも変化が現われ、小さな音の響きや空間の広がりに大きな気づきを得ました。それは今も変化し続けています。
アレクサンダー・テクニークを知れば知るほど、さらに深く知りたくなる、これは始めた時には想像がつかなかった気持ちです。今後は自分自身も学びを続けながら、まだアレクサンダー・テクニークに出会っていない人々へ伝えていければと願っています。
https://kyokofukushi.com/